インスペクションを行う理由



弊社の場合、売買の売却の仲介を受けた場合、必ずインスペクション(建物調査)とシロアリ調査を行います。

理由はいくつもあるのですが、このインスペクションを、売主様がやらなかったために、買主様とトラブルになって、私が東京地裁に呼ばれる羽目になったからです。

案内中に口頭で、壊れた部分を説明し、買主様からそれに対して直す見積もりを依頼されていたとしても、それが口頭なのであれば、裁判所は文書や写真しか見てくれないのですね。

また、買主様としても建物の専門家ではないので、どこが傷んでいるのか、建物が傾いていないのか、気になるのは当然です。

そのため、売主様としては売った後のトラブル回避、買主様としては予め建物が傷んでいる部分を知って、納得した上で購入をされる。

このためにインスペクションを行っています。

 

たまに他業者の物件で、インスペクションをやらないで販売しているケースと接することがありますが、私だと恐ろしくてその様な案件には手が出せません。

インスペクションは売主様を守るためのものでもあるので、そこのコミュニケーションが出来ていないのは、やはり心配になります。